2025.3.26

気分を変え、人をつなぐ、お茶の時間をもっと楽しく。

プロフィール

ブルーベル・ジャパン株式会社
KUSMI TEAブランドマネージャー
御代歩さん
おすすめのKUSMI TEAは、ルイボスバニラ(ルイボスティーのまろやかさにバニラの甘い香り)とアクアサマー(ハイビスカスにピーチとアプリコットをブレンドした甘い香り)と話す御代さん(本当は好きなお茶はもっとある)。お茶を楽しむための一番のコツは“自分のお気に入りを見つけること”だそうだ。

歴史あるティーメゾンらしからぬカラフルなパッケージが目を引くKUSMI TEA(クスミティー)。名前は知らなくとも、チャーミングなビジュアルに憶えのある方も多いはず。このお茶を群馬県で唯一販売するスーパーまるおかの主催で、KUSMI TEAブランドマネージャー御代歩さんを招いての講座が開催され、焼き菓子とのペアリングも行われた。スイーツは、日本人の味覚にあった繊細な味が長年にわたり愛される「パティスリー タダシヤナギ」を主宰するパティシエ 柳正司さんの手によるもので、会場は大盛況だった。

お茶の種類と淹れ方を学ぶ。

「今日の講座の目的は2つです。ひとつは紅茶を選ぶ基準をつくること。スーパーや専門店の棚から自分好みの種類を選べるようになると楽しいですよね。もうひとつは、おいしいお茶を淹れる方法を知ること。この2つを身に付けてティータイムを豊かなものにしましょう」という御代さんの言葉で講座は始まった。

アイスブレイクとして「この講座に参加した理由・きっかけ」「普段のお茶の楽しみ方」「一番好きなお茶」という3つの質問に20名以上の参加者全員が順に答えていく。朝は紅茶、昼間は日本茶、寝る前にはハーブティーなど、一日の時間帯や気分に合わせて複数のお茶を楽しむ(!)と答える方が何名もおり、関心の高さにパティシエの柳さんも驚いていた。

私たちが普段「お茶」と呼ぶものには、緑茶や紅茶などチャノキという植物の葉や芽から作るもの(厳密にいう所の“お茶”)と、ハーブティーや麦茶などチャノキ以外から作る“茶外茶”の2つに区別することができる。チャノキの加工方法などで紅茶や緑茶、烏龍茶、白茶(主に中国で飲まれ、現在世界的に注目を集めている)など様々な種類があり、KUSMI TEAでは紅茶に緑茶、ハーブティー、白茶など幅広い種類を取り揃えている。種類毎の原材料や適した抽出温度・抽出時間を学んだあとは、いよいよテイスティングの時間だ。

スイーツとのペアリングは、発見の連続。

この日は軽食やスイーツに合わせた5つのお茶を味わった。それを順に紹介していこう。ウェルカムドリンクに、フレンチカンカン(イチゴやラズベリーを使ったフレーバーティー)を使ったアイスティーカクテル“ストロベリーカンカン”が振舞われ、甘酸っぱくさわやかな香りに、思わず華やかな気分になる。続いて、アナスタシア(アールグレイ系の紅茶でKUSMI TEAで一番人気)とハムとチーズのサンドイッチがテーブルに並ぶ。

さらに次の3つのスイーツがお茶とのペアリングでサーブされた。スイーツはすべて日本を代表するパティシエである柳正司さんが作ったもの。柳さんのコメントと一緒に紹介していこう。

・秘密の森のタルト&ホワイトアナスタシア(白茶)
「秘密の森のタルトはドライアプリコット、オレンジピール、ラムレーズン(ラム酒に漬けておいたもの)、りんごのコンポート、胡桃、シナモン、ブランデーをアーモンド生地に混ぜて、かなりしっとりと焼き上げました。イギリスのクリスマスプティングをイメージしたタルトです」

・フォンダンショコラ&グリーンローズ(緑茶にバラの香りをブレンド)
「フォンダンショコラは、いつもトリュフ2個分のガナッシュを詰めるのですが、紅茶に合わせるには味が強すぎるので、今回はバニラクリームにしました。電子レンジ600Wで30~40秒チンすると美味しくなります。今回はガナッシュを溶かしてソースにしてかけました」

・マカロン&レモンタイムカモミール(オレンジリーフ、カモミール、レモンタイムのハーブティー)
「マカロンはKUSMI TEAのアナスタシアの茶葉を粉砕して、スペインマルコナ種のアーモンドパウダーと合わせた生地に、パッションピューレを1/2くらいまで煮詰めて、香りと酸味などの味を濃くしたパッションバタークリームをサンドしています。紅茶入りのマカロンは繊細な味です。パッションフルーツの酸味が少し弱いと感じていたのですが、お茶と一緒に頂いた瞬間に酸味が強調され、思い求めていた以上の味になったと思います」

お茶の時間で、毎日を豊かに。

この日のためにスイーツを作った柳さんは「紅茶は繊細なスイーツにも良く合います。日本人の味覚も同じように繊細で、紅茶は日本の食生活に合っているのかな、と思いました」と話す。

講座にも熱心に聞き入っていた柳さん。色々な味と香りの紅茶を5種類も淹れてもらうのは初めてのことで「とても豊かな気分になることができました。お茶は賞味期限も長いので、いくつか種類を買っておいて、その日の食事やおやつ、気分や時間帯に合わせて淹れられると楽しいですね」と嬉しそうだった。

この日はほぼ初対面の参加者が4、5人掛けのテーブルを囲んだが、美味しいお茶と、美味しいスイーツのマリアージュに驚き、自然と会話が弾んでいたようだ。「美味しいお茶は、人と人とを繋げて、その距離を近づけることもできます」と御代さんは話す。

お茶は毎日に、ちょっとした気持ちの余裕や、気分転換の時間を生み出すことができる。自分の好みや美味しい淹れ方を知り、一緒に楽しむスイーツを選べば、もっと豊かで楽しい毎日が過ごせるはず。そう実感した講座だった。

KUSMI TEA

1867年にサンクトペテルブルクでスタートしたティーハウスが起源。1917年のロシア革命を機にパリに拠点を移し、第二次大戦後に事業を一時中断するも、2003年にフランスのティーブランドとして復活する。フランス国内では80を超す店舗があり、世界35か国に展開している。2020年には全ての製品をオーガニックに移行し、2024年にはB Corp認証を取得する。ブランドメッセージは、“しきたりや過去にとらわれることなく、常に進化し続けること”。
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柳 正司

1954年群馬県片品村生まれ。「銀座三笠会館」、「ピュイダムール」を経て、1983年にフレンチレストラン「クレッセント」にシェフ・パティシエとして入社。1998年に「パティスリー タダシ ヤナギ」をオープンして以来、素材を活かし、繊細な日本人の味覚にフィットするお菓子作りを目指している。2007年にクープ ドュ モンド(ワールドカップ)国際審査委員兼日本チーム団長として優勝に導き、2015年に「現代の名工」受賞するなど受賞多数。
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