2025.2.18

知恵を束ねて、女性の身体を支えるひと

プロフィール

女性のための整体・ピラティス likola(リコラ)主宰
理学療法士 ピラティスインストラクター
Ayameさん
群馬県出身。自身の重い生理痛の経験をきっかけに女性の身体のケアを学び始める。2019年に理学療法士免許を取得し、群馬県内の総合病院へ入職。9歳から102歳まで幅広い患者さんのリハビリを担当し、特に腰痛に対する理学療法を行う。2020年、在職中にマットピラティスインストラクター資格を取得し、理学療法士と並行してピラティスレッスンを開始する。2023年に独立し、女性のための整体・ピラティス likolaを立ち上げる。

女性の身体は一生を通じて大きく変化する。特に妊娠・出産の前後での身体の変化が、後の不調につながることも少なくない。そんな女性たちをピラティスと整体でサポートするのがlikolaを主宰するAyameさんだ。身体のこと勉強するのが好きで好きでたまらないというAyameさん、病院勤務から独立に至った思いや、ピラティスと整体で女性の身体をどうサポートしていきたいのか、たっぷりと話を聞いた。

ピラティスで不調を繰り返さない身体を目指す

「産前産後の女性は育児や仕事、家事で忙しく自分の身体を二の次にしてしまう方も多いと感じています。こうした女性をサポートしたい気持ちが強いです」。

こう話すAyameさんは、理学療法士とピラティスインストラクターの資格を持ち、忙しい女性が毎日を快適に送るためのピラティスレッスンと整体を行うlikolaを主宰する。

「ピラティスは元々リハビリを目的とした、体幹を鍛える運動です。SNSを見ると、逆立ちしたまま紐にぶら下がるすごい写真に目を奪われがちですが、産前産後の方や入院している方に適したベッドの上でできる運動もありますよ」。

likolaのケアは、お客様の悩みや希望を聞く問診から始まる。腰痛や肩こりが辛い、キレイな姿勢になりたい、ボディメイクしたいなど希望や症状を確認して目標を決める。

「実は“いらっしゃいませ”とお客様が入ってきた瞬間から、歩き方や座り方、荷物の置き方も見ています。一つひとつの動作から腰が痛そうとか、あの筋肉が弱いなとか、予測を立てています」。理学療法士としてリハビリに長く関わってきたAyameさんならではの観察力だ。

「お客様の自覚症状も大事にしています。予測や、実際に筋肉や関節など身体を触った評価と合わせて、一緒にお客様の身体に向き合うのが問診の時間です」。

痛みや不調の原因を探り、目的が決まったら、身体の硬くなっている部位を整体でやさしくほぐしていく。次に症状を繰り返さないためにピラティスで身体の動かし方、筋肉の鍛え方を練習する。さらに姿勢や物の持ち方など、日常生活での注意点も伝える。

「私はこれを宿題と呼んでいます。日ごろの身体のセルフケアや、再度痛みや違和感が出てしまった時にこの動作をすれば大丈夫、みたいにお守り代わりに覚えていて欲しいです」。

整体で身体をほぐし、ピラティスで不調を繰り返さない身体を目指す。Ayameさんのケアは、女性一人ひとりが長く輝き続けることを目指している。

自身の身体の不調をきっかけに、身体マニアに。

「高校生のころから、ひどい生理痛で倒れることがあって、どうして女性だけこんな辛いのかな、女性は不利だなぁと漠然とした思いを抱いていました」とAyameさんは当時を振り返る。

人の身体に興味を持ち大学の理学療法学科に進学し、理学療法に加えて生理学や解剖学を学んだ。「妊娠・出産や閉経など女性の身体は一生を通して大きく変化すること。妊娠期の姿勢の変化や、出産後の骨盤の開きなどが腰痛や頭痛の原因になることなど、学べば学ぶほど興味が湧きました」。

大学を卒業したAyameさんは、2019年から理学療法士として群馬県内の総合病院で働き始め、9歳から102歳まで幅広い年齢の患者さん、特に腰痛のリハビリに携わるようになる。

「産後から長年、腰痛に悩まれている方のなかには腹筋などインナーマッスルが使えていない状態の方もいらっしゃいました。外科手術や生活に支障が出るほどの腰痛になる前に対処できないかと、主に都内の医療従事者向けの勉強会に参加し始めました」。2019年末からのコロナ禍以降はオンライン講座が大幅に増え、勉強熱がさらに加速する。「当時は頂いたお給料を全部勉強につぎ込むほど熱中していて、推し活みたいなものでした。“産前産後”、“骨盤”といったキーワードを見つけると片っ端から受けていたところピラティスに出会い、“産前産後に必要な体幹のインナーマッスルを鍛えることができる”と聞いて“これだ!”とピンと来たんです」。

Ayameさんは2020年には早くもマットピラティスインストラクターの資格を取得し、昼間は病院で働き、夜間や土日に地域の公民館などでピラティスを教える生活を3年ほど続けた。

「これまで学んできた女性の身体に関する知識と技術を役立てたい、という思いがあふれ、独立を考えるようになりました」。

理学療法士の仕事が大好きだったAyameさんは、ピラティスでの独立を考えてから1年近く悩んだ。お世話になった上司に相談し、最後には背中を押してもらい、2023年の3月に病院を退職し、4月1日にlikolaを立ち上げた。

エビデンスに基づいたピラティスを届ける

2023年の4月にAyameさんが独立してまもなく2年が経つ。「1回1回の施術の時間が本当に楽しいです。学んだことを全部惜しみなく活かしていける環境に感謝しています」と毎日全力だ。

また、likolaの特長は総合病院で急性期のリハビリに関わっていたAyameさんによるリスク管理の徹底だ。「“SNSで見たモデルさんみたいに、産後一カ月で体型を戻したい”という相談も頂くのですが、お客様の状態を見て、安全の範囲内で施術しています。症状がひどい場合には病院へ行くことを勧めます。せっかく私に頼ってくれた方なので、何とか力になりたいのですけど、安全管理という意味で必要な判断だと考えています」。

“自分自身や自分の大事な人にしても安心な施術を、お客さんにも届けたい”というAyameさんの思いもあって、施術にエビデンスは欠かせないという。そのため、現在も論文や書籍、講座などを通じて最新の知識や事例を次から次へと学び、実践に移している。

その豊富な知識が徐々に評判を呼び、医療関係者のお客様も多い。「一般のお客様との会話では抑えているのですが、医療関係者さんとの間では、筋肉や関節の可動域などマニアックなトークで盛り上がっています」と笑う。

一方で、「赤ちゃんふれあいピラティス&フォト」というイベントも毎月開催している。赤ちゃんと一緒に楽しめるピラティスレッスンで身体を動かし、プロカメラマンが写真に残すというもので、子どもの今しかない瞬間を写真に収めることができるとあって大人気だ。ママ同士の交流の場にもなり、続けて通う人も多い。

「ママさん同士だと、一対一の施術では出てこない産後のお話しがたくさん聞けてすごく勉強になります。教科書には載っていない悩みごとや困りごとを伺うことができ、生の意見を聞くともっともっと勉強したくなります」と、Ayameさんの推し活は今でも続いている。

「今はレンタルスタジオやイベント施設、お客様のご自宅での施術が中心ですが、2025年度内にスタジオを設立し、ピラティスマシーンも導入したいと思っています」。

もっとたくさんのお客様に来て欲しい、というより今のお客様が定期的に通いやすく、そして困ったときにすぐ対応できる体制を整えたいというのがAyameさんの想いだ。

「女性の身体を細く、長く、ケアを続けていける、いつでも頼ることのできる理想の形をスタジオ設立で実現したいです。産前産後の方向けのピラティスだったら誰にも負けたくないですね」という闘志も秘めたAyameさんは、果てしない好奇心と行動力を持ち、お客様の身体に真摯に向き合っているひとだ。

女性のための整体・ピラティス likola

ホームページ
https://www.likola.com/
Instagram
https://www.instagram.com/ayame_th/

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