2022.6.6

人生100年時代を生きるキャリアデザイン

高崎経済大学名誉教授 大宮登先生

変化の激しい人生100年時代がやってきた

2007年以降に、日本で生まれた子どもの50%以上は、107歳まで生きることになると言われています。

私たちが生きてきた常識が、これからの社会の非常識になることも増えてきています。私たちも子どもたちも豊かに生きるための知恵=キャリアデザインが必要です。

どのような状況になっても、自分で主体的に考え、行動する力、生涯学び続ける力、人とゆるやかにつながる協調力が求められます。長時間労働や年功序列、終身雇用、新卒一括採用など旧来の日本型雇用システムが大きく変わろうとしています。

生産年齢人口が減少し、高齢者の増加で人手不足が恒常化する一方、AIやビッグデータ、IOTなど第4次産業革命の波が押し寄せ、これまで不可能と思われていたことが可能となり、産業構造と就業構造が劇的に変わろうとしています。

高齢化社会は多様性に満ちた社会

高齢者の現実は、身体能力や脳機能において個人差が格段に広がっています。その高齢者が大勢になっていくこれからの社会は、多様性に満ちた社会になります。

個人の生き方も、働き方も家族の在り方も大きく変化しています。人生100年時代を生涯にわたって豊かに生きるためにキャリアデザインが必要になります。

キャリアデザインの時代は自分で生き方や働き方を考える時代です。自分の人生設計をするのがキャリアデザインです。特に女性は仕事と家庭の両立を考え、多彩で柔軟な人生設計にならざるをえないと言えます。

ライフキャリアとして考えよう

人生80年の内、40年を職業人として生きる私たちにとって、職業は自己実現=「自分らしさ」の形成にとって重要な役割を果たします。同時に私たちは職業人以外の様々な役割を一生の間に果たしていきます。

40歳が人生の勝負です。人生の「お昼」と言えます。今、ここでやれることをやることが大切です。40代は人生の後半のスタートです。

偶然の出会い、出来事を生かしていくことが大きな意味を持ちます。キャリアの8割が偶然の出会いによって決定されるということです。せっかくのチャンスを生かせる力が成功する人に共通しています。

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