2021.11.12

ワークショップ『ローズマリーを活用しましょう』

講師:山木やよい(フルール・アンジェリーナ)

ハーブをアレンジしたテーブルの花瓶

庭にミントを植えたら雑草のような勢いで生えてきて持て余してしまった経験しかないハーブ初心者が、「ローズマリーを使ったワークショップ」に参加しました。

講師は高崎市下里見町にあるお花屋さん『フルール・アンジェリーナ』の山木先生。黒のニットに映えるお花のブローチが素敵です。ドライフラワーに加工を施した一点もので、普段カフェ・アンジェリーナさんで展示・販売しているとか。

テーブルには、山木先生のお店の庭から摘んだという野草やハーブが素敵にアレンジされていて、気分も華やぎ他愛のないおしゃべりが弾みます。

アルコールに漬けて成分を抽出した「チンキ」

今回は、ローズマリーの「チンキ」を使った消毒液を作りました。「チンキ」というのは、ハーブをアルコールに漬けて成分を抽出したもの。今日は、先生が事前にローズマリーを2週間無水エタノールに漬けておいたものを使用しました。

ローズマリーには強い抗酸化作用があり、シミやシワを防いでくれる効果がある他、肌荒れ防止、抗炎症、抗菌、抗ウイルス、認知症予防などの効果もあるそうです。スーッとスッキリとした香りをかぐだけでも若返りそう。

小さな遮光ボトルに、チンキ80%+精製水10%を混ぜ合わせてできる消毒液。小さなボトルなので、携帯して頻繁に使えます。

ドライローズマリーを漬けた「ローズマリーオリーブオイル」

次に、「ローズマリーオリーブオイル」。小さな丸いパンがのった皿がテーブルにサーブされました。パンの下にはローズマリーがほのかに香るオリーブオイルが薄く敷かれています。パンをちぎってローズマリーオリーブオイルを付けていただくと、シンプルだからこそ、ローズマリーやオリーブ、小麦など、大地の恵みがダイレクトに伝わってきます。

今回のオイルは、山木先生が乾燥させたローズマリーをエキストラバージンオイルに一週間漬けて濾したものを使用。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを維持するという働きもあるそうで、オリーブオイルの取り方としてもおススメ。朝食のレギュラーメニューに加えたくなります。

摘みたての新芽を使った「フレッシュハーブティー」

パンをいただいた後は、「フレッシュハーブティー」をいただきました。山木先生がお庭から摘んできたみずみずしい緑色のローズマリー・ミント・レモングラス等の新芽部分をガラスの容器に入れ熱湯を注ぎ、3分~5分蒸らします。目安は1人分(200cc)8芽~10芽。カップに注ぐと、青々とした香りが立ちます。爽やかさが口の中に広がり、大地がくれる自然なおいしさを感じます。とても美味しく、体の中が浄化される感じがして、2杯目もいただきました。

「美味しいと感じるのは、体が欲しているからです」と山木先生。幼い子や10代には、若さゆえにハーブの香りを臭いと感じる人も多いとか。アンチエイジングが気になる年代にとって、健やかで潤いや華やぎのある暮らしにハーブを上手に取り入れる知恵は欠かせないと気づきのあるワークショップでした。